TASAKI(タサキ)などジュエリーブランドが続々と天猫オンラインストアを開設
真珠で有名な日本のジュエリーブランドTASAKI(タサキ)が、今年7月1日に天猫での公式旗艦店を開設しました。これはヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の出店に続くもので、その後グラフ(GRAFF)も出店を発表 しています。
TASAKIはこれまで中国では、実店舗販売を重視していまいした。しかし、オンラインでD2C(Direct To Consumer、中間流通業者を介さない消費者直接取引)に取り組むために天猫へ出店するブランド数が増えていること、新発売の商品がオンラインユーザーに受け入れられていることに加え、天猫がAR(拡張現実)による試着、専門の刻印、プロモーションコード入力を通じた特典付き賞品の受取サービスといった新サービスを展開していたことに着目し、デジタル化への歩みを開始しました。TASAKIの天猫公式オンラインストア では、専門カスタマーサービス、ジュエリーのメンテナンス、刻印サービス、サイズ調整などをオンラインで一体化して体験できます。これに注目したユーザーの多くがTASAKIブランドに魅せられ、ファンになっています。
世界のトップ10に入るジュエリーブランドであるグラフ(GRAFF)は、南アフリカのダイヤモンド鉱山の採掘権を所有し、世界のイエローダイヤモンド市場の60%以上を占めています。まさに「キング オブ ダイヤモンド」です。天猫公式オンラインストアでは、今年7月末に「七夕限定の蝶ネックレス」を世界で50個のみ限定発売すると発表しました。この限定商品は予約期間中にもかかわらず、瞬く間に予約終了となるほどの人気でした。
フランスのハイブランドジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)は、今年3月20日に天猫で公式オンラインストアを開設しました。ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)は2005年に中国本土で17の実店舗を展開していましたが、市場参入から約15年経った今年に天猫で公式オンラインストアを開設し、AR試着、オーダー刻印などの新サービスを提供しています。
多くのジュエリーブランドが未出店エリアに出店することは、消費者にとって嬉しいニュースです。調査によると、中国にはハイブランドの潜在購買力の大きい都市が200以上あります。一方、天猫は全国の各階級の都市の消費者をすべてカバーしています。これはブランド品が中国の富裕層へのリーチを得られる、オンラインならではの大きなメリットです。また、天猫のデジタル技術により、旗艦店でのAR試着、3D店舗の展示、オンライン展示などの機能を利用できるため、消費者は革新的なデジタル体験を通じて、ブランドをよりダイレクトに見て、理解できます。
新型コロナウイルス感染症の拡大はハイブランド業界全体のオンライン化を加速させています。ベインキャピタルのコンサルティングレポートによると、2020年、世界のハイブランド品市場は23%の縮小となりました。しかし、この傾向に反して、中国国内のハイブランド品のマーケット規模は48%の増加となり、なかでも天猫の成長が新たな牽引役となっています。2020年以降、天猫ではカルティエ、グッチ、プラダ、バレンシアガ、アルマーニ、サンローランといったハイブランドの公式オンラインショップの出店ラッシュが起きています。現在、天猫には200以上のハイブランドが出店しており、年間売上高は昨年同期比130%を超える伸びとなっています。
シェアする
リンクがコピーされました