天猫ダブルイレブンに向けて日本企業の対中輸出商品量が286%増、菜鳥が物流面で全力サポート

天猫ダブルイレブンを控え、日本企業は中国で約1000万点の商品の事前備蓄を完了
事前備蓄は菜鳥のファーストマイル物流サービスの一環で
日本企業の物流管理、出荷効率、サプライチェーン管理改善を支援

アリババグループの物流関連企業である「菜鳥網絡」(Cainiao Network、以下、菜鳥)は4日、越境ECを通じて中国小売事業を展開している日本企業が、中国の保税倉庫で約1000万点の商品の事前備蓄を終えたと発表した。これは、中国最大級の買い物のお祭り「天猫11.11ショッピングフェスティバル(以下、天猫ダブルイレブン)」期間中に消費者の需要が急増することを見越した取り組みである。菜鳥は、日本の主要都市から中国へ商品の事前備蓄を円滑に行うために、9月から10月にかけ、同社のファーストマイルの物流サービスを通して、航空便198便、68隻の船舶を展開した。昨年の天猫ダブルイレブン日本から中国に実際に出荷された貨物量を鑑み、今年は2倍の貨物スペースを事前に確保した。日本からの商品は上海、寧波、杭州、義烏をはじめとする中国の保税倉庫に出荷され、事前備蓄されている。その事前備蓄された日本からの輸入商品量が前年同期比で286%増加し、人気カテゴリーに、美容・化粧品、ヘルスケア、食品、育児・ベビー用品などが含まれている。

菜鳥が物流パートナーと協力し、最速・最適なルートで荷物を届けています

 

B2C取引、この場合は越境ECにおいて、円滑に進める一貫した物流チャネルを確立することは、日本の輸出業界を支えるのに有益である。世界銀行の統計によると、中国は日本の最大輸出相手国で、その額は1440億米ドル(19.51%)(注1)に上っている。

より多くの中国消費者が即日、または翌日配達オプションを選ぶようになっており、日本の商品が中国の保税倉庫から直接中国消費者に配送される場合、彼らは一部の商品については即日、または平均3日という早さで注文商品を受け取れるようになる。これに対して従来型の越境ECの物流方式、例えば直接出荷方式では、オンラインでの海外消費者が購入後に日本企業が日本から商品を発送した場合、平均6日間かかる。

菜鳥のソリューションは配送速度と顧客体験の大幅な改善であり、ここでは越境ECを展開する日本企業は中国消費者に中国国内企業とほぼ同じような配送スケジュールを提供することが可能になる。消費者の期待の拡大により、クロスボーダー取引とeコマースの成長の基盤となる、より円滑なファーストマイル物流への要求も明らかになっている。

菜鳥グローバルサプライチェーンのジェームス・チャオ(James Zhao)ゼネラル・マネージャーは「菜鳥は昨年の日本での事業展開を正式開始以来、輸出、クロスボーダーeコマース、日本企業の国際化ニーズへの支援を強化してきた。事前備蓄によるファーストマイル物流サービスにより、日本企業は天猫ダブルイレブン期間中のより迅速な配送を実現できるようになり、これは拡大する中国の消費者需要をつかむことを可能にする非常に大きな優位性になると確信している」とコメントしている。

菜鳥は昨年日本に正式進出以降、日本企業向けに、多様なエンドツーエンド物流とサプライチェーンのサービスを提供しており、ファーストマイルとラストマイル、倉庫管理、国際発送、トラック輸送、通関業務などが含まれている。今回の取り組みもその一環にある。スマート物流のプラットフォームとして菜鳥は、日本企業のバリューチェーン全体のデジタル化を支援し、より高い可視性と透明性を提供するとともに、業界のパートナー企業と一緒に企業の物流ニーズに対応した包括的なサービスを提供している。

 

菜鳥網絡(Cainiao Network)について
2013年に設立された菜鳥網絡はグローバル・インダストリアルインターネット企業であり、アリババグループの物流部門である。同社は、顧客価値を創出するというコミットメントの一環として、サプライチェーンにおけるすべての関係者の効率向上と顧客体験の向上のために、物流への協働アプローチをとっている。菜鳥は、24時間以内に中国本土のあらゆる場所に、そして72時間以内に世界中に配送することを目指すことにより、アリババグループのミッション「あらゆるビジネスの可能性を広げる力になる)」を実践している。詳細は:https://www.alibaba.co.jp/service/cainiao/ 

 

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