天猫618、マーケットプレイスや物流の面でパートナー企業とグリーン購入を促進

概要:毎年6月5日は、環境保全の重要性を認識し、持続可能なライフスタイルを推進する世界環境デーとして知られている。アリババグループの中国小売プラットフォーム・淘宝(タオバオ)、天猫(Tmall)と、物流企業・菜鳥網絡(ツァイニャオ・ネットワーク)も天猫618ショッピングフェスティバル(以下、天猫618)を通して、マーチャントや消費者とともにグリーン購入を促進する複数の低炭素イニシアチブを開始した。

タオバオとTmall、グリーン購入を促進するプラットフォーム「緑動楽園」を立ち上げ、マーチャントと簡易包装を推進

 天猫618期間中、タオバオのスマホアプリ内にグリーン購入を促進するためのインタラクティブなプラットフォーム「緑動楽園」を開設しました。タオバオとTmallでカーボンラベルが付いた商品を購入し、簡易包装を選択した消費者は、購入数に応じ、エコポイントを獲得することができます。消費者はこのポイントを使用して、省エネ家電や有機食品などのグリーン商品と交換したり、グリーン・チャリティー・プロジェクトに参加したりすることができます。

 タオバオとTmallは、米日用消費財メーカーのP&G、仏コスメブランドのロレアル、米食品メーカーのモンデリーズやマース、中国家電メーカーのハイアール、中国乳製品メーカーの伊利などを含む約40のブランドと手を組み、プラスチック、印刷インク、包装材を削減した4種類の再利用可能な簡易包装を導入しました。これらのブランドから簡易包装商品を購入した消費者は、先述のエコポイントを獲得できます。

 グリーン商品に関しては、昨年の天猫ダブルイレブンショッピングフェスティバル(以下、天猫ダブルイレブン)において、2,000以上のマーチャントと協力し、グリーン購入への需要に対応すべく、食品、家具、家電、マタニティ・ベビー用品の4つの主要市場で約50万点のグリーン・低炭素商品を網羅する特設売り場を立ち上げました。 今年の天猫618の期間中、グリーン商品を購入した消費者にはエコポイントがプレゼントされます。

 中国標準化研究院資源環境研究分院の林翎所長は下記のように述べています。「天猫618期間中に、このような大規模なEコマースプラットフォームにて主要ブランドと一連の低炭素イニシアチブを導入することは大きな経済効果を生みながら、同プラットフォームを二酸化炭素削減の実験場に進化させ、グリーンな低炭素ライフスタイルをより広く普及させることもできます」

 先述の「緑動楽園」では、ユーザーが参加できるチャリティー活動を実施しており、その一例として「グリーンパワーを小学校に」があります。これはTmallが中国環境保護基金、アリババ公益基金と共同で行うプロジェクトで、中国農村部の学校に太陽光発電設備を設置し学校にクリーンな電力を供給すると同時に、グリーンな低炭素ライフスタイルの概念を学校生活に取り入れ、次世代に伝えるというものです。第一弾は中国浙江省の農村で、天猫618期間中に開始する予定です。

 アリババグループは、プラットフォーム企業としての社会的責任を担っており、昨年末には初めてカーボンニュートラル目標に関する活動レポートを発表し、そのなかで炭素削減に向けた戦略やマイルストーンを明らかにしました。また、「スコープ3+」に基づく目標として、エコシステム全体で2035年までに累計15億トンの炭素排出削減を目指すことを掲げています。

グリーン購入をテーマにしたインタラクティブなプラットフォーム「緑動楽園」がタオバオアプリに登場

ツァイニャオ・ネットワーク、グリーン物流に関するオンラインプラットフォームである「緑色家園」を改良

 ツァイニャオ・ネットワークは、消費者とマーチャントと共に環境に配慮した天猫618を実現するために、自社のオンラインとオフラインのグリーン物流施設の活用を発表しました。その一つとして、中国物流業界初の試みであるバーチャル・グリーン物流コミュニティー「緑色家園」のアップグレードを行いました。

 バーチャルの「緑色家園」には、ヒヨコの育成ゲームを通じて、特典と交換可能なグリーン・エネルギーを獲得することができます。また、天猫618期間中にオンラインとオフラインで宅配便ダンボールなどのリサイクルに参加したユーザーに景品と交換可能なグリーン・エネルギーが付与されます。

 さらに、ツァイニャオ・ネットワークは、公共福祉団体や「緑色家園」に参加する中国の乳製品ブランド伊利やスイスの食品飲料会社ネスレなどと協力し、四川省の老河溝自然保護センターや北京の野鴨湖国家湿地公園などの自然保護活動を消費者に呼びかけました。

 伊利の安慕希(Anmuxi)ヨーグルトブランドは、プラスチックを排除し、インクを大幅に削減した商品包装を導入しており、グリーン購入と環境保護を提唱しています。テトラパック(Tetra Pak)が採用された黄桃オーツ味のヨーグルトドリンクでは、インク印刷面積を70%以上削減しています。また、同パッケージは、FSC(森林管理委員会)認証の環境に優しいエコペーパーで包装されており、リサイクルコストと環境汚染を大幅に削減しています。

 伊利グループの総裁エグゼクティブアシスタント 兼Eコマースカンパニー総経理の王東軍氏は下記のように述べました。「ツァイニャオ・ネットワークとグリーン施策で初めて協業しましたが、共同で実施した緑色家園炭素削減イニシアチブでは、消費者がリサイクルに参加しグリーン・エネルギーを得るという一連の取り組みの結果、四川省の老河溝自然保護プロジェクトを通して社会に貢献できればと思います」

 ツァイニャオ・ネットワークは、天猫618期間中にグリーン物流プラットフォーム「緑色家園」を改良し、ブランドと提携して、消費者に二酸化炭素削減活動への参加を促した。

ツァイニャオ・ネットワークのCSR報告書の中核をなすグリーン物流

 今年5月末、ツァイニャオ・ネットワークは「2021ー2022 CSR報告書」を発表し、グリーン物流が同社CSRの中核の1つになったと記しています。中国の物流業界で初めてグリーンイニシアチブを開始した企業の一社であるツァイニャオ・ネットワークは、電子ラベル、梱包材サイズを最適化するアルゴリズム、スマート配送ルート作成、ダンボールリサイクルプログラム、太陽光発電を導入した物流施設などにより、注文から配送までのバリューチェーン全体でグリーン物流ソリューションを作り上げています。

 2021年末時点で、ツァイニャオ・ネットワークのリサイクルボックスはすでに中国の31省(自治区、中央政府直轄市を含む)の315都市に設置されており、これで年間数億個の梱包材がリサイクルできると試算されています。ツァイニャオ・ネットワークのリサイクルボックスは、すでに3,000以上の大学に設置されており、2,000万人以上の教員や学生がグリーン物流に参加しています。 昨年の天猫ダブルイレブン期間中、より多くの消費者にリサイクル活動に参加してもらうため、ツァイニャオ・ネットワークは「Carton for Eggダンボールをリサイクルしてたまごに交換」キャンペーンを展開し、全国8万7,000のツァイニャオ・ステーションで約400万人が宅配便の包装リサイクルに参加しました。

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