大型スーパー「大潤発(RT-Mart)」、短時間デリバリーサービスの範囲を半径5キロ圏内に拡大

大潤発は、デリバリーサービス「淘鮮達」の配送範囲を半径3キロ圏内から半径5キロ圏内に拡大。より多くの消費者に利便性の高いショッピング体験を提供します。

アリババグループ傘下の大型スーパーマーケット「大潤発(RT-Mart、ダーユンファ)」は2019年3月20日、短時間で商品を自宅まで届けるデリバリーサービスの範囲を、半径3キロ圏内から半径5キロ圏内へと拡大しました。

現在、半径3キロ圏内のユーザーは、アリババグループのデリバリーサービス「淘鮮達(ハイタオシェン)」を通して、注文してから1時間以内もしくは1時間以降の指定した時間帯に自宅まで商品が届く配送サービスを受けることができます。今回の範囲拡大によって、半径3キロから半径5キロ圏内のユーザーにも、1時間30分以内もしくは1時間30分以降の指定した時間帯に商品が配送されるようになります。

大潤発は今回のデリバリーサービスの範囲拡大によって、若年層ユーザーのさらなる獲得や、オンライン経由の注文数の増大、および実店舗の運営効率向上を目指しています。

中国160都市で400店舗以上の実店舗を持つ大潤発

大潤発は、スーパー運営会社大手の高鑫零售(Sun Art Retail Group、サンアート・リテール)が運営する大型スーパーマーケットです。2019年3月時点で、上海、杭州、広州、深セン、ハルビン、長沙、南京、鄭州などの一級都市だけでなく、南通、鹽城、東カン、佛山などの三級都市、四級都市を含む160都市で、400店舗以上を展開しています。

2017年にアリババグループが高鑫零售(サンアート・リテール)の株式を取得したことで、大潤発はアリババグループの傘下となりました。2018年より、アリババグループ傘下のオフライン生鮮スーパー「盒馬鮮生」やデリバリーサービス「淘鮮達」などに代表される画期的なニューリテールビジネスモデルを導入し、実店舗のリニューアルを開始しました。

淘鮮達は、アリババグループの「天猫スーパー(Tmall)」事業部のサービスの一つです。淘鮮達が導入されている店舗の周辺に住むユーザーは、CtoCのEコマース「淘宝網」のモバイルアプリ上にある「淘鮮達」から注文するだけで、スピーディーで利便性の高いデリバリーサービスを受けることができます。また、従来のスーパーマーケット向けに、オンラインとオフラインを融合させた統合的な経営ソリューションを提供するほか、デジタル化を通した店舗の運営効率の向上もサポートしています。

2018年3月、上海および蘇州にある大型の大潤発2店舗が、淘鮮達の試験導入を開始。同年11月11日に開催された年間最大のショッピングフェスティバル「独身の日セール(ダブルイレブン)」の前には、全店舗への淘鮮達の導入を完了させました。現在、大潤発は淘鮮達に、生鮮食品や日用品を中心とした1万3000から1万5000品目の豊富な商品を提供しています。

淘鮮達の導入によって、大潤発はオンライン経由のユーザー流入の拡大、および販路拡大に成功しました。さらに、実店舗をデジタル化することで、会員システム、会計、在庫、販促、ロジスティクス、サプライチェーンの一元管理を実現しました。今後は、データテクノロジーを駆使してそれぞれの消費者層の趣味嗜好を分析することで、ダイレクトマーケティングの基盤づくりを目指していきます。

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