Taobao Tmallコマース事業、ECプラットフォーム強化策を発表

 6月22日、Taobao Tmallコマース事業グループは、ECプラットフォーム強化に向けた一連の戦略を発表しました。デジタル技術への投資、様々な規模のマーチャントからの需要に対応する新部門の設立、マーチャントへの販促ツールの無償提供などを通じ、ユーザー体験の向上を図ることで、新規ユーザー獲得や既存ユーザーの粘着性強化を目指します。

 タオバオ(淘宝)はアリババグループの消費者間取引(C2C)のプラットフォームとして2003年に創業し、その後企業と消費者の取引(B2C)も開始したことで、急速な成長を遂げました。

 「テクノロジー主導で成長してきたタオバオは、次の目標としているユーザー体験の更なる向上のために、どのようなマーチャントにとっても使いやすいAI搭載ツールの普及を目指しています」と、同グループの最高経営責任者(CEO)戴珊(Trudy Dai)はタオバオの20周年記念イベントにて述べました。

 Taobao Tmallコマース事業グループは、同グループ内で最も急成長を遂げているライブストリーミングサービスのタオバオライブ(淘宝直播)に多額の投資を行います。タオバオライブのユーザーは2023年4月1日から5月8日の間に前年同期比70%以上膨らみ、タオバオライブ経由で入店するユーザー数は前年比約200%になりました。

 また、Taobao Tmall事業グループ内のブランドビジネス開発センターはブランド力重視の大企業を幅広く支援することに重点を置いています。一方で、中小企業開発センターは中小ブランドを対象に支援し、20万店以上誘致することを目指しています。同グループは、継続的な取り組みで、ブランドの店舗運営コストの削減に注力しています。

 タオバオは今年、マーチャントに対して各種割引を提供し、更なる運営コスト削減を支援することに加え、潜在顧客、既存顧客を含む様々なユーザーを対象とした15もの新ツールを無償提供する予定です。

原文:Taobao Tmall Commerce Set to Invest In Winning Users

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