高級家電需要の高まりを受け、中国家電市場は38兆円規模に到達予定

 アリババグループは3月23日、自宅で過ごす時間をより豊かにしたいと考える若い消費者による高級家電需要の高まりを受け、今年、中国の家電市場が約38兆円(2兆元)に達する見込みであると発表しました。

 アリババグループのTmall(天猫、Tモール)とコンサルティング会社Ernst & Youngによる調査報告書によると、2023年3月時点で、家電製品を購入した中国人消費者の80%以上が20歳から40歳であることが明らかになりました。また本報告書から、2022年の中国の家電市場の評価額は約36兆円(1兆8600億元)にのぼり、前年比で2.96%増、さらに今年には約38兆円(2兆元)に達する見込みであることが明らかになりました。タオバオ(淘宝)アプリのデータによると、消費者はライフスタイルに関連したキーワードを多く検索しており、家電を最低限の機能を果たす道具としてではなく、豊かな暮らしを実現するための投資として考えていることを示しています。

調査報告書発表の記者会見に登壇したアリババの家電製品担当のシニアマネージャーPeng Yanping(写真出典:アリババグループ)

 コーヒーメーカー人気はこの消費者動向をよく示しており、より多くの消費者が自宅にいながらカフェ体験をするために同製品を購入しています。タオバオとTmallにおけるコーヒーメーカー販売台数の年間成長率は、2022年には53%を超えると予測されています。デロンギの製品はコーヒー愛好家の間で特に人気があり、昨年はTmallにおけるコーヒーメーカーカテゴリーの平均成長率を上回る勢いでした。

 中国を代表する家電メーカー美的集団のデジタル・メディア部門責任者Charley Dongは、今後数年で中国の住宅の76%がリノベーションされ、4000万世帯が影響を受けるとの見通しを明らかにしており、同社はさらなる家電需要の高まりを予測しています。

 Tmallは、中国の消費トレンドを的確に捉えるEコマースプラットフォームとして、今後も変化する消費者需要に上手く対応し、マーチャントの事業拡大を支援して参ります。

 

家電業界の消費者動向に関する調査報告書(中国語版): https://mp.weixin.qq.com/s/fu9qrMUyBT6DK5vt8grl-w 

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