天猫618ショッピングフェスティバル、150以上のブランドが売上1億元を突破
アリババグループ傘下のBtoCのEC(電子商取引)プラットフォームである天猫(Tモール)は、天猫618ショッピング・フェスティバル(以下略して、天猫618)にて、150以上のブランドが1億元(約15億円)の売上を突破した(「億元クラブ」入りした)と発表しました。
今年の天猫618で1億元の売上を突破した主なブランドは、アディダス(adidas)、アンタ(ANTA)、アップル(Apple)、エスティ ローダー(Estée Lauder)、ハイアール(Haier)、ファーウェイ(Huawei)、ドゥ・ラ・メール(La Mer)、レノボ(Lenovo)、ロレアル(L’Oréal)、ナイキ(Nike)、資生堂、ドフー(The History of Whoo)、シャオミ(Xiaomi)です。
アリババは天猫618を通して、マーチャントが新たな消費者行動やトレンドに対応できるようサポートしました。今回、中国国外の製品のほか、日用消費財(FMCG)、アパレル、家電、ヘルスケア製品を中心に様々なカテゴリーで売上が増加し、中国の消費意欲の回復の兆しを感じさせました。
天猫618は、毎年6月18日前後に開催される、11月11日の「天猫ダブルイレブン・ショッピング・フェスティバル(通称:独身の日セール)」に次ぐ大型キャンペーンです。今年の天猫618は5月25日午前0時から予約販売を開始しました。正式販売は6月1日午前0時から始まり、20日に終了しました。今年は前年比2倍の10万以上のブランドが参加しています。
アリババグループ バイスプレジデント 兼 天猫・タオバオ マーケティング責任者 劉博(Liu Bo)のコメント
「これらのブランドの成功は、アリババのエコシステムの強みと価値を明確に示しています。私たちは、ブランドに革新的なマーケティングツールとテクノロジーを包括的に提供することで、ブランドのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、ブランドと消費者との結びつきを深め、これまでにない買い物体験を提供できる独自の市場優位性を備えています。」
今年のハイライト
1.デジタル技術の活用・浸透を通したオンライン買い物体験の向上ライブコマース
アリババのライブコマースサービスである「タオバオライブ」は、企業が大小を問わず、中国の消費者と交流するための主要なプラットフォームとしての力を発揮しました。約15の天猫旗艦店を持つブランドが、ライブ配信のみで1億元(約15億円)以上を売り上げました。 全体では、タオバオライブのセッション数は前年比123%増となりました。
3Dバーチャルショッピング
まるでショールームにいるかのような体験をスマートフォンの画面を通して楽しめる3D技術をブランドに広く提供したことで、消費者の買い物体験を大幅に向上させました。天猫618に先駆けて今年3月に天猫に出店したイケア(IKEA)は、旗艦店にいち早く3D技術を導入しています。全体では、3D技術を利用した店舗はわずか3日間で500万人の訪問者を集め、消費者の平均購買率は5倍となりました。
ゲーミフィケーション
楽しみながら購買へ誘導するツールとして、5月末に天猫618限定のインタラクティブゲーム「理想生活エクスプレス」をリリースしました。都市に見立てた車両のロックを解除していくゲームで、車両ごとに高品質でお得な地方の特産品やグルメが紹介されており、各地の農産物の販売促進につながります。ゲームへのアクセス数は4億回を超え、1,700種類の農産物の売上高が前年比2倍に増加し、新型コロナ感染症の影響を受けて農産物の売り上げが落ち込む農家の支援につながりました。
C2M(Consumer to Manufacturer)
アリババのC2M(Consumer to Manufacturer、エンドユーザーである消費者と製造業者間の直接取引)アプリ「タオバオ特価版」では、C2M商品の受注数が前年比500%以上増という大幅な伸びを示し、200社以上のメーカーがそれぞれ100万元(約1,500万円)以上の売上を記録しました。
2.海外製品の需要増
参加ブランド数の増加
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために世界的な渡航制限がまだ続いていることから、天猫国際は中国消費者にとって、海外輸入商品を入手する重要なチャネルとなっています。アリババのBtoC越境ECサービス「天猫国際」を通じて、92の国と地域から約25,000の中国国外のブランドがキャンペーンに参加し、新規参加ブランド数は前年比64%増となりました。特に、ラグジュアリーブランドの参加数は約180に上り、昨年の11月11日に実施された「天猫ダブルイレブン・ショッピング・フェスティバル」の約2倍です。
海外製品の売上増加
天猫国際を通じた参加ブランドから合計40万点以上の新商品が発売され、4,000の中国国外ブランドが売上を倍増させました。日本、韓国、フランス、イタリア、スペインなどの中国消費者から人気の高い旅行先の国では、商品の総売上が30%以上増加し、モロッコ、アイスランド、そして トルコやノルウェーなどの中国消費者にとって比較的ニッチな旅行先の国では総売上が3桁の成長を見せています。
3.様々なカテゴリーの売上が増加。特に日用消費財、アパレル、家電、ヘルスケア製品が伸長
・日用消費財(FMCG):
化粧品、食品:6月16日0時からわずか1分間で1億元の売上を突破しました。
マタニティ・ベビー用品:同日に1分30秒で1億元の売上を達成しました。
パーソナルケア:同日に3分で1億元の売上を達成しました。
・アパレル:
66のアパレルブランドで、6月1日に前年比600%の売上を達成しました。28のアパレルブランドで、6月16日0時から1時間で、終日の売上の合計が前年を上回りました。
・家電:
25ブランドが、6月16日0時から1時間で昨年同期比10倍以上の伸びを示しました。
・ヘルスケア製品:
医薬品・ヘルスケア関連の天猫618出店店舗数は前年比70%増となりました。
※1元=15円のレートで換算(6月時点)
シェアする
リンクがコピーされました