新型コロナウイルス感染予防・治療ハンドブックを全世界に公開、馬雲公益基金会が発案・支援
ジャック・マー公益基金会による発案・支援のもと、浙江大学医学院付属第一病院が2020年3月18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療経験をもとに、世界各国の医療従事者向けに『新型コロナウイルス感染予防・治療ハンドブック(Handbook of COVID-19 Prevention and Treatment)』(以下、ハンドブック)を執筆し、同院の公式ウェブサイト上(http://www.zy91.com/ywsy.jhtml)で公開しました。
現在、世界各地で新型コロナウイルス感染症が拡大しています。世界保健機関(WHO)によると、中央ヨーロッパ時間(CET)3月17日16時時点で、世界の新型コロナウイルス感染者数は合計18万4,976人、死者数は7,529人に達し、世界159ヶ国で感染が報告されています。
そのような状況を受け、中国浙江省の新型コロナウイルス感染症対策指定病院である「浙江大学医学院付属第一病院」の専門家数十名によって本ハンドブックが共同執筆されました。本ハンドブックを通して、新型コロナウイルス感染症の体系化された感染予防方法や治療法といった知見を共有し、世界各地の医療従事者をサポートすることを目指しています。
中国語版、英語版のほか、多国語版としてイタリア語、韓国語、日本語、及びスペイン語でも翻訳版の公開を予定しています。本ハンドブックは、アリババクラウド上で構築された特設サイト(https://covid-19.alibabacloud.com/)からもダウンロードいただけます。
本ハンドブックの多言語版の公開にあたっては、アリババグループの研究機関である達摩院(DAMOアカデミー)のスマート・ヒューマン・マシーン協同プラットフォームも、最短で翻訳作業ができるようサポートしています。
浙江大学医学院付属第一病院 担当者 梁廷波のコメント
「我々の経験や治療方法を世界に伝え、他国の治療の回り道を短くし、より多くの感染者に有益な治療方法を提供し、死亡率の引き下げに貢献したいと考えています。」
浙江大学医学院付属第一病院は新型コロナウイルス感染症対応の指定病院として、感染拡大からこれまで2ヶ月間、中国国家衛生健康委員会が制定した感染予防と治療マニュアルに基づき、様々な異なる症状を持つ患者の治療に専念してきました。
浙江大学医学院付属第一病院によると、これまでの約50日間で、新型コロナウイルス関連肺炎で入院していた患者数は104人であり、そのうち、重症者数は78人で全体の3分の2を占めています。医療従事者らの努力や新技術の導入により、同院の医療従事者の新型コロナウイルス感染者数、及び新型コロナウイルス感染症による死亡者数はゼロでした。
アリババグループ 創業者 兼 ジャック・マー公益基金会 創設者 ジャック・マーのコメント
「世界規模で拡散する感染症に直面している今、医療従事者間で英知と経験を共有することがとても重要です。このハンドブックが、世界各地で新型コロナウイルス感染症に対応している医師や看護師の皆様の一助となることを望んでいます。」
新型コロナウイルスが世界中で感染拡大を始めてから、ジャック・マー公益基金会、アリババ公益基金会、アリババクラウド、阿里健康(AliHealth)は各自のリソースを活かし、複数の対応策や海外への支援を行っています。ジャック・マー公益基金会とアリババ公益基金会は、共同で日本、韓国、イラン、イタリア、スペイン、アメリカ、アフリカに対してマスク等の医療物資を寄付しました。阿里健康(AliHealth)は自社のデジタル診療相談プラットフォームを活用し、オンライン診療相談などを提供しています。海外在住の中国人向けのオンライン診療相談サービスは、世界62ヶ国の100以上の大使館及び領事館に推薦されました。
ジャック・マー公益基金会について
アリババグループ創業者のジャック・マーが個人で発案、出資し、2014年12月に設立された慈善団体です。ジャック・マーの教師経験と教育への熱意から、教育発展を重視して活動しています。特に中国の教育にとって重要な農村地域の教育に専念しています。
※本ハンドブックを活用する際のご留意事項:
本ハンドブックは浙江大学医学院付属第一病院がその治療経験に基づいて、同院の責任の下で作成した参考資料です。各国における対応方針や医療関連規制、医療関連法、薬機法等にご留意いただき、各自のご判断と責任の下でご活用ください。ご利用された結果発生した損害について、アリババ公益基金会、ジャック・マー公益基金会、浙江大学医学院付属第一病院は一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。
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