アリババ、毎年恒例の感謝祭「Ali Day」を開催 コロナ禍でも従業員の結束を再確認
概要:アリババは毎年5月10日に、従業員やそのご家族に感謝するために、「Ali Day」を開催する。世界各地から中国・杭州の本社に多数の参加者が集まる毎年恒例の大型イベントだが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大を受け、イベントの様子を各拠点にライブ配信した。アリババグループ会長兼CEOのDaniel Zhang(ダニエル・チャン、中国語:張勇)はコロナ禍における従業員の社会貢献に言及し、「従業員には、事業成長だけでなく、人の役に立ち、地域社会に貢献するということでも達成感を得てほしい」と述べた。
中国・杭州市にあるアリババの本社キャンパスでは、ゲームショーやチームビルディングなどの活動が行われ、お祭りのような雰囲気に包まれました。キャンパス内のポップアップブースでは、従業員がアリババでの働き方や社会貢献活動を紹介しました。
コロナ禍以前は、従業員やその家族が世界各地から杭州に集まり、Ali Dayの多様なイベントに参加していましたが、今年はイベントの様子を各地にライブ配信しました。
Ali Dayは、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)発生時、アリババの従業員が慣れない在宅勤務のなかEコマース事業の淘宝網(タオバオ)を立ち上げたことから始まりました。当時、在宅勤務で多忙を極めていたアリババ従業員のために、家族が電話対応や食事作り、家事などを積極的に手伝いました。Ali Dayは、そのような家族や友人など日頃の支援に感謝の気持ちを表すために開催されています。
アリババグループ会長兼CEOのDaniel Zhangは、アリババの本社キャンパスで開催された同イベントで、従業員とその家族に向けて「アリババの発展にとって最も重要なことは、従業員が最高の自分になれるような環境を整えることです。そうすることが、結果としてアリババの進化につながるのです」と述べ、直接参加できなかったライブ配信を観ている家族にも訴えかけました。
昨年のAli Dayでは、約37,000人のアリババ従業員とその家族が世界各地のオフィスから杭州本社を訪れ、今年のAli Dayは、10万人以上がライブ配信を視聴しました。
社会のために
アリババグループ会長兼CEOのDaniel Zhangは、従業員およびその家族との面会で、コロナ禍において生命と生活を守るためにアリババ従業員が選択した誇らしい行動の数々を紹介しました。
例えば、アリババのデリバリー・プラットフォームEle.me(ウーラマ、中国語:餓了麼)と物流ネットワークCainiao(ツァイニャオ、中国語:菜鳥)は、上海市の都市封鎖期間中に高齢者のライフライン物資を提供し続けるために専用の車両と倉庫を用意しています。
また、アリババのナビゲーションプラットフォームAmap(ガオドォ、中国語:高徳地図)は、杭州において、最寄りのPCR検査または抗原検査場を同アプリで見つけることができるようにしています。杭州の住民は、市内で自由に行動するために、新型コロナウイルス感染症に罹患していないことを証明する検査結果・48時間パスを提示する必要があるからです。
「従業員の皆さんには、事業の成長だけでなく、人の役に立ち、地域社会に貢献するということでも達成感を得てほしいと思っています」とアリババグループ会長兼CEOのDaniel Zhangは述べています。
アリババの欧州・北米オフィスの従業員にとっては、2年間の在宅勤務を経た初めてのAli Dayとなりました。日本をはじめ、イタリア、スペイン、ドイツのオフィスでは、従業員とその家族のために、屋外やオフィスにて多様な活動が行われました。アリババの従業員は43の国や地域から集まっています。
以下、写真を通して、今年のAli Dayのハイライトをご紹介します。
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