アリババDAMOアカデミーは2021年のテクノロジートレンドに関する10つの予測を発表
昨年年初より新型コロナウイルスの感染拡大の影響をうけ、デジタル・テクノロジーは企業の事業の正常な運営を支える上で、重要な力を発揮しています。そんな中で、最前線で科学技術の研究開発のパイオニアを目指している「アリババDAMOアカデミー」は2021年のテクノロジートレンドに関する10つの予測を発表しました。
トレンド1: GaNやSiCをはじめとする第3世代の半導体材料が新産業でも実用化
新エネルギー車やデータセンターなどの幅広い分野で、新しい半導体材料の導入が進みます。
トレンド2: 量子誤り訂正と量子コンピューティングの実用化は「ポスト量子超越性時代」における最優先課題に
協働によるイノベーションを通じて実用化される量子コンピューティングが、重要課題の解決に貢献します。
トレンド3: カーボン素材の進化によるフレキシブル・エレクトロニクスの飛躍的な成長
素材の進化によって、フレキシブル・エレクトロニクスは折り曲げたり、引き伸ばしたりするような機械的変形を受けても安定した性能を発揮できるようになります。
トレンド4: AIを活用した新薬やワクチンの研究開発が加速
化合物スクリーニングや疾患モデルの生成、リード化合物の発見は、AI技術が高いパフォーマンスを発揮できる分野の一つです。
トレンド5: ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)技術により、からだの不自由な方々をサポートできる技術が発展
BCIでは人間の脳と外部機器が直接繋がる通信経路を形成し、患者が身体的な制限を克服することを支援します。
トレンド6: 自律性・自己進化性のあるデータ処理が実現
コンピューティングやデータ処理、ストレージ、および運用保守(O&M)のコストが削減されます。
トレンド7: クラウドネイティブな技術がITシステムのさらなる変革に貢献
チップや開発プラットフォーム、アプリケーション、さらにはコンピュータまでクラウドネイティブになり、コンピューティングコストの削減や技術効率の向上が期待されます。
トレンド8: データインテリジェンスを備えた農業分野の発展
農業従事者は農作物をモニタリングして精密な育種を行い、最適な環境資源の配分を達成できるようになります。
トレンド9: 産業用インテリジェンスが部分的な実装から業界全体への実装にシフト
サプライチェーンや製造、物流、販売など、広い範囲で好影響をもたらします。
トレンド10: インテリジェント・オペレーション・センターはスマートシティで重要な役割を担うデジタルインフラに
AIoT技術が成熟し広く応用され、さらに空間コンピューティング技術が向上することで、オペレーションセンターは、データ活用がさらに進んだインテリジェントなデジタルインフラとしての役割を担うようになります。
より詳しくはこちら:
DAMO ACADEMY UNVEILS TOP 10 TECH TRENDS SHAPING 2021(英語)
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