アリババクラウド、グローバルパートナーシップ強化計画を発表
アリババクラウドパートナーサミット2023で、ISVアクセラレーション、
パートナートレーニングの強化、新しい再販販売インセンティブに関する取り組みを発表
2023年5月15日、シンガポール発 – アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスの中枢であるアリババクラウドは本日、シンガポールで開催された「アリババクラウドパートナーサミット2023」で、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)アクセラレーション・プログラムやパートナー企業向けトレーニングプログラム、パートナー企業向けインセンティブ制度、パートナー企業をさらに支援するための一連の新しい取り組みを発表しました。
パートナーをサポートするための新たな取り組み
新たに発表されたISVアクセラレーション・プログラムは、ISV企業に新たなフィナンシャルインセンティブとより強固な技術サポートを提供し、ISV企業が東南アジアにおけるビジネスチャンスの拡大を支援する目的でローンチされました。プログラムの一環として、ISV企業がアリババクラウドのマーケットプレイスプラットフォームへの出品料を最適化し、アリババクラウドの販売チームとアリババクラウドのチャネルパートナーの広大なネットワークを通じて製品販売の拡大を図ります。
また、アリババクラウドは、グローバルISVパートナーに対する技術サポートを強化し、ISV企業がクラウドプラットフォーム上でソリューションを構築、公開、運用できるように、包括的な技術支援リソースを提供します。さらに、アリババクラウドは東南アジア全域の顧客企業の多様なデジタルトランスフォーメーションにおける要望に応えるため、ISVパートナーと共同でカスタマイズした製品やソリューションを開発するための投資を行います。
ISVパートナーとして、Neo4J(グラフデータベースプロバイダー)、6Estates(AIフィンテック・プラットフォーム)、One2Cloud(マルチクラウドソリューション・ブロックチェーンサービスプロバイダー)、SCash Global(技術革新SaaS企業)などの企業は参加し、アリババクラウドとのパートナーシップによるベネフィットの最大化を図ります。
同サミットでアリババクラウドはまた、グローバルパートナー企業向けのトレーニング・エンパワーメント・ポータルの開始を発表しました。本ポータルは、クラウド製品とサービスに関連するトレーニングと認定、話題の技術開発に関する教育コンテンツ、パートナーのサービス能力を高めるためのリソースやツールなどを提供します。また、本ポータルは、本事業年度中にチャネルパートナー、マネージドサービスパートナー(MSP)、ISV企業を含むグローバルパートナー500社に対し、クラウド、AI、Web3などを含むトレーニングプログラム提供の実現を目指しています。
そのほか、アリババクラウドは、同社が持つ中国国外のパートナー企業に向けて、リセラーやディストリビューターへの報酬となる割引やリベートを含む一連の新しいフィナンシャルインセンティブや、市場開拓(go-to-market)イニシアチブを発表しました。これらの取り組みは、アリババクラウドが2022年に発表したグローバルパートナーの技術革新と市場拡大を支援するための10億米ドルの投資の一環です。
セキュリティ、ブロックチェーン、人材育成における新たなパートナーシップを構築
アリババクラウドは、エコシステム・パートナーであるIBMと協業し、APAC市場の企業向けに最高クラスのセキュリティソリューションを発表しました。
このセキュリティソリューションは、IBMによるセキュリティ製品であるQRadar SIEMおよびQRadar SOARの機能に加え、アリババクラウドの幅広いセキュリティ機能を統合しています。ランサムウェア、内部脅威、クラウド攻撃などの脅威を検知するためのリアルタイムレポートやクラウド環境への集中的な可視化サービスなどを提供します。この共同開発ソリューションは、デジタルトランスフォーメーションを進めている最中にある顧客企業向けに、安全で安定し、かつ保護されたクラウド環境を構築しながら、増大するサイバーセキュリティ・リスクを軽減することを目的としています。
また、アリババクラウドは、ブロックチェーンの主要プラットフォームであるアバランチ(Avalanche)との協業を発表し、顧客企業がAvalancheのパブリックブロックチェーン上にメタバースを迅速に展開するためのローンチパッドを提供します。Cloudverseは、企業が独自のメタバース空間をシームレスにカスタマイズ、立ち上げ、維持するためのワンストップソリューションで、顧客のエンゲージメントのための新次元を創出します。
さらにアリババクラウドは、東南アジアでの人材育成を強化するため、トレーニングパートナーとの協業を発表しました。本事業年度中に同地域で10万人の人材を育成することを目的とする「SEA Talent Empowerment Program」は、人材育成の推進に貢献するトレーニングパートナーを集めることを目的としています。初期のトレーニングパートナーは、Rahi Systems(情報技術サービス・ソリューションプロバイダー)、Solutions for Asia (セキュリティ・サービス・ソリューション・プロバイダー) 、Lightning Cloud(マルチクラウド運用ソリューションプラットフォーム)、EDU 360(デジタル認証サービスプラットフォーム)が含まれます。
アリババクラウドは「Asia Partner of the Year」の表彰プログラムを実施し、過去1年間の期間において顧客企業の成功に大きく貢献したパートナー企業を表彰しました。その中、IBM、AI Rudder(シンガポール)、LGMS Berhad(マレーシア)、PT Sigma Cipta Caraka(インドネシア)、Digital One(香港)を含む8社のパートナー企業が選ばれました。
アリババクラウドは現在、Salesforce、VMware、Fortinet、IBM、Neo4jなど、世界で約1万2,000社のパートナー企業と連携しています。
アリババクラウド・インテリジェンスのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるエドワード・ツァイ(Edward Cai)は、次のように述べています。
「アリババクラウドは、グローバルパートナー企業とともに成長し、パートナー企業が東南アジアとその先にあるグローバル市場におけるビジネス拡大を実現するため、関連するサポートをさらに強化してまいります。当社にとってパートナー企業は常に重要で、パートナー企業が持つ業界知識、技術力、市場洞察力と弊社の強みをいかすことで、顧客企業により大きな利益を提供できると信じています。」
アリババクラウド・インテリジェンスの国際ビジネス担当プレジデントであるセリーナ・ユアン(Selina Yuan)は、次のように述べています。
「アリババクラウドの新しいイニシアチブは、グローバルパートナーの成長と革新を支援するという同社の揺るぎないコミットメントを示しています。パートナー企業様には、当社のサービス強化、また当社が世界中のお客様に提供する上で重要な役割を担っていただいています。パートナー企業様とともに、世界トップクラスのテクノロジー、製品、ソリューションをお客様に提供し、より大きなビジネスの成功を実現してまいります。」
アリババクラウドについて
2009年に設立されたアリババクラウドは (www.alibabacloud.com)、アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスの中枢です。アリババクラウドは、エラスティックコンピューティング、データベース、ストレージ、ネットワーク仮想化サービス、大規模コンピューティング、セキュリティ、管理およびアプリケーションサービス、ビッグデータ分析、機械学習プラットフォーム、IoTサービスなど、あらゆるクラウドサービスを世界中のお客様に提供しています。IDCの調査でアリババクラウドは2018年以降、Infrastructure as a Service(IaaS)分野で世界3位のサービスプロバイダーに認定されています。また、ガートナーには、アリババクラウドは2018年以降、売上高で世界3位、アジア太平洋地域で1位のIaaSプロバイダーとして認定されています。
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