【2021 APSARA大会】アリババ先端テクノロジーの祭典
10月19日(火)〜 22日(金)の4日間にわたり、アリババクラウドの年次イベント「Apsara Conference 2021」が開催されています。人工知能(AI)を搭載した多数のソリューションが発表されました。
テクノロジー分野で先端のクラウドコンピューティング技術に関するハイライトをこちらの特集ページにまとめましたので、ぜひご覧ください。
アリババクラウド、クラウド・コンピューティング・サービスに最適化されたサーバー用の新プロセッサー「Yitian 710」を発表
アリババクラウドは、同社のデータセンターで活用される自社設計の新プロセッサー「Yitian(イーテン)710」を発表しました。本プロセッサーは、アリババグループのチップ開発事業であるT-Headがサーバーでの使用にカスタマ構成されています。さらに、アリババクラウドは、「Yitian 710」を搭載した独自のサーバー「Panjiu(パンジュー)」について発表しました。この新たなプロセッサーとサーバーの組み合わせにより、同社のコンピューティングの処理能力とエネルギー効率が最適化され、主要なクラウドサービスの強化が実現します。詳細はこちらをクリックしてご覧ください
アリババクラウド、新たなデータセンターを開設へ ハイブリッドな未来に向けて製品を革新
アリババクラウドは、2022年に韓国とタイにデータセンターを開設する計画を発表しました。これらのデータセンターは、両国のデジタル経済や、企業の変革とイノベーションを支援するインテリジェンスの中枢として機能します。
アリババ・ナウキャスティングが正確な天気予報を実現
アリババグループのグローバルな研究機関であるアリババDAMOアカデミーは、6時間先までの短期的な気象状況を予測できるクラウドベースの人工知能(AI)を活用したナウキャスティング・プラットフォームを発表しました。中国に拠点を置くお客様に提供する「短期AI天気予報プラットフォーム」は、1キロメートルの格子間隔で高解像度の画像を生成し、10分毎に更新が可能です。このプラットフォームは、降水量や風速のほか雷や雹などの悪天候を追跡することができ、農業、物流、輸送、再生可能エネルギーなど、天候に左右される分野に対して具体的な情報を提供します。アリババDAMOアカデミーと中国の中央気象台(国立の気象センター)が共同開発したAIベースの予測プラットフォームは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)モデルを組み込んで、レーダー反射率や気象衛星画像から効果的に特徴を抽出します。機械学習モデルは、数分で高精度かつリアルタイムに近い天気予報を行うことができ、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって、非常に鮮明で詳細な予報画像を生成します。
次世代の働き方を支援する新たなエンタープライズソリューションを発表
アリババクラウドは、クラウドコンピュータの新バージョンとともに、AIを搭載したミーティングアシスタント「Tingwu(ティン・ウー)」を発表しました。これらのソリューションは、リモートワークにおいて、より自動化されたサポートを望む企業ユーザーの需要に対応しています。Tingwuは、アリババDAMOアカデミーのスピーチラボが開発したこの技術は、会議での発言をリアルタイムで、最大98%*の精度で議事録を作成します。Tingwuは、最大10人までの会議参加者の声を聞き分けることができ、搭載されているスマートマイクは、周囲の雑音を抑えながら10メートル以内の音声を簡単に受信・認識することができます。自動音声認識機能、自然言語処理、ディープラーニング技術を駆使したTingwuは、英語、北京語、その他14の中国語の方言を理解し、会議の全体的な状況に基づいてメモを自動的に修正・改良することができます。また、議事録をキーワードで整理したり、会議の概要やハイライトを生成したり、フォローアップ項目をリストアップしたりすることも可能です。 (*北京語での正確さを測った場合)
スポーツイベント向けのコラボレーションプラットフォームを発表
アリババクラウドは、大規模なスポーツイベントの組織とコミュニケーションの合理化を目的としたデジタルソリューション「Premium DingTalk for Sports Games」を発表しました。この新たなソリューションは、来年9月に杭州で開催される2022年アジア競技大会で使用される予定です。同ソリューションは、主催者やサプライヤー、ボランティア、会場スタッフなど、イベント開催の運営に携わるすべての関係者を繋ぐワンストップのコラボレーションツールで、スポーツイベントの運営効率を向上させます。このソリューションでは、イベント参加者のさまざまなグループが、ひとつのゲートウェイを通じて、いつでもどこからでもプラットフォームに参加することができます。主催者は、これらのグループをバックエンドプラットフォームで個別に管理することで、ワークフローを効率化し、グループ内およびグループ間のコミュニケーションを円滑にすることができます。また、瞬時の多言語翻訳やリモートでのビデオ会議など、様々な機能を提供し、リアルタイムなコミュニケーションを実現します。
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