アリババの越境B2CプラットフォームTmall Global、中国のZ世代の女性消費者をターゲットにした製品を更に拡充
過去1年間で6,400もの海外ブランドが参入、月間売上2,000万円達成のブランドも
アリババグループは、9月7日、「2022 グローバル・パートナー・カンファレンス」にて、同社の越境B2CプラットフォームTmall Global(天猫国際)における新たなターゲットを中国のZ世代の女性消費者とすることを発表しました。同社はTmall Globalを利用するZ世代の女性消費者の割合を公開し、中国市場へ参入するうえで同グループの需要を取り込むことの重要性を訴えました。
中国消費者市場では、プロバイオティクス製品や科学的に効果が証明されたスキンケア製品などが人気を博しており、特に裕福な若い女性消費者層がこのような製品の売上を牽引しています。2022年7月31日までの12カ月の間に、Tmall Globalで買い物をした年間アクティブ・コンシューマー(AAC)の数は1億人を超え、その70%は女性でした。また、Tmall Globalの消費者の3分の2は1990年以降に生まれたZ世代です。
Tmall Globalが提供する製品群は2014年の立ち上げ以来、急速に進化しています。当初Tmall Globalは、高品質な乳児用粉ミルクなどをはじめとする基本的な生活需要に応えるためにサービスを開始しましたが、その後8年間で、4万を超える美容、ファッション、健康、食品などの海外ブランドの中国市場への参入を支援してきました。過去1年間だけでも、6,400以上の海外ブランドがTmall Globalを通じて中国市場に進出しています。
パンデミックにより人々の健康に対する意識は非常に高まっており、輸入されたプロバイオティクス製品や大人向けの栄養補助食品だけでなく、低刺激で安全なベビー用製品の売上も急成長を遂げています。また、Z世代の女性をはじめとする中国の消費者は、科学的データに基づくスキンケア製品を好んでおり、効果が証明されたヘルスケア製品に人気が集まっています。Tmall Globalは、海外ブランドが世界第2位の経済大国である中国における最新トレンドを把握するのに役立っています。
また、Tmall Globalは、近年のサプリメント需要の高まりに着目し、ヘルスケアブランドや原料サプライヤーと協力し、Z世代の女性をはじめとする中国の消費者をターゲットとした新製品の開発を促進するプログラムを開始しました。
オーストラリアのLife-Spaceは、このプログラムを通じて自社サプライチェーンを合理化し、3月にTmall Globalでプロバイオティクス製品を発売してからわずか3カ月で月間売上100万元(約2,000万円)を達成しています。
同ブランドの成功の秘訣には、Tmall Globalの消費者層の強みも挙げられます。昨年時点でTmall Global の消費者の半数は平均可処分所得が比較的高い中国の主要都市在住者です。また、消費者の80%はアリババグループのVIP会員制度「88VIP」クラブの会員であり、最も購買力の強い消費者層となっています。購買力が強い消費者ほどTmall Globalに対するロイヤリティも高いことが分かっています。
なお、中国の国家統計局によると、同国のEコマースにおける2021年の売上高は前年比19.6%増となりました。
Tmall Globalは中国の若い女性消費者の需要に応えようとする海外ブランドへ成長機会を提供することで、消費者が国や地域に関わらず世界中の良い製品を発見し、トレンドを先取りできるプラットフォームの創出を牽引していきます。
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