激減したインバウンド需要、東南アジアの越境ECが打開のカギに、売上が10倍にも伸びたあの日本企業は?
電子商取引の普及率がすでに25%を超えている中国と比べると、東南アジアの電子商取引の普及率はまだ1桁台になりますが、これからダイナミックに発展していく段階にあるEコマース市場の激戦区です。アリババグループのLazada(ラザダ)は、東南アジア最大級のECプラットフォームの1つとして、現在、年間1.3億人以上のアクティブコンシューマーと、日本ブランドを含む80万以上のマーチャントとブランドを擁しています。
総合免税品店として、免税商品中心の商品展開をしているLAOXのコロナ禍前のターゲット顧客は訪日外国人でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による訪日客大幅減少に伴い、越境EC販売の強化および日本国内のメーカーを中心とした取引先開拓に舵を切るべく、2021年4月にアウトバウンド事業本部を設立し、Lazadaでオンラインストアを開設しました。Lazadaのサポートにより、LAOXは免税商品の豊富なラインナップに新たに開拓した取引先の日本製品を加え、東南アジアの6ヶ国にてオンライン店舗を開設し、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ及びベトナムにて家電製品やサプリメントなどを販売しています。
2021年4月に開店以来、2021年11月時点でLazadaにおけるLAOXの売上が約10倍に伸びました。国別では、フィリピンは特に売上実績が高く、今後は他の国も含め、商品展開を強化しています。
多くの日本のブランドやマーチャントは、東南アジアの市場機会に注目するとともに、Lazadaという東南アジア市場に素早く参入するできるルートに興味を示しています。Lazadaは2020年夏から日本で越境ECのマーチャントを募集し、日本企業に越境ECを運営するための利便性の高いサービスとプラットフォームを提供しています。
Lazadaはテクノロジーをアップグレードすることでプラットフォームのサービス機能を常に改善し、少数言語に対応する文字と画像のリアルタイム翻訳機能を強化しています。また、ライブ配信などの新しいマーケティング手法を用いて新規加盟店のインキュベーションを加速し、越境ECに参入するブランドがインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムという「1ストップで6カ国への販売」を実現できるよう支援しています。 同時に、Lazadaは菜鳥と共同でマーチャントとのサプライチェーン連携を強化し、国境を越えた陸・海・空の輸送能力向上への投資を継続的に実施し、東南アジアの倉庫や国際物流ハブを整備するなど、新たなスマートロジスティクス施策も進めています。
Lazadaについて詳しくは公式ページをご覧ください:
シェアする
リンクがコピーされました