フーマー、ColesやZespriなどの海外食品大手と販売提携を締結
海外の良質な食品を中国の消費者に届けるため、フーマーは海外ブランドと販売協力提携を締結
6月19日、アリババの生鮮スーパー事業フーマー(盒馬鮮生)は、海外の良質な食品を中国の消費者に提供するために、オーストラリアの小売りチェーンColes、ニュージーランドのキウイフルーツ生産販売会社Zespri、スイスのスーパーチェーンMigros、カナダの豚肉産業機関Canada Pork、ノルウェーのサーモン養殖加工会社MOWI、アメリカのベリー生産販売会社のDriscoll’sなどを含む海外食品大手と、販売提携を締結しました。同提携を通じ、フーマーは海外食材の迅速な導入や先行発売を図り、製品ラインナップ、独自性、価格競争力を高めることで、ブランド力を向上させることを目指しています。
フーマーと提携する海外食品企業は33社に達しており、同社は5月初めに上海で開催された越境ECのイベントにおいても、東南アジアとヨーロッパの6カ国と10億米ドル(約1,400億円)規模の取引協定を締結しました。
フーマーの侯毅CEOは下記のように述べています。
「世界中から最適な生産地を探し求め、コスト効率や技術力の向上、輸入ルートの最適化に注力することで、最高級の食材を中国に取り入れ、中国の消費者により快適な生活を提供します。同時に、海外企業が中国に進出する際に支援し、世界中の美味しい食べものと中国人の味覚を繋げる架け橋としての役割を果たしたいと思っています」
フーマーの侯毅CEO、同社の製品ラインナップをグローバル化する方針を表明
フーマーは近年、中国人の嗜好に基づいた新製品を開発する一方で、海外の人気製品も導入することで消費者の選択肢を広げています。フーマーはイギリスのSainsbury’sやフランスのCasinoなどのスーパー大手から、ピザ、パスタ、冷凍デザートアイスクリーム、ケーキなど、多様な加工食品を取り揃えています。
中国の消費者の健康意識が高まるなか、健康食品や栄養食品を中心に販売するフーマーの自社ブランド「盒補補(フーブーブー)」の売上は増加しており、野菜や肉、卵や牛乳などを含むオーガニック食品の人気も高まっています。消費者の食への意識が高い欧州諸国ではオーガニック食品の購入が一般的になっており、これらの国から栄養価が高く健康に配慮した食品を輸入することで、中国の消費者需要に応えることを目指しています。
Coles(コールズ)輸出部門の生鮮食品販売変革担当ゼネラルマネージャーWill Mulholland氏は、「フーマーとの協力によって、中国の消費市場をより深く理解し、オーストラリアの特産品を多くの食卓に届けることを望んでいます」と述べています。
シェアする
リンクがコピーされました