【メーカー・フェスティバル2022】中国若手起業家と消費トレンドに脚光を
アリババ主催の中国若手起業家の祭典「メーカー・フェスティバル2022」が開幕
出店者支援を強化
アリババ主催の中国若手クリエイターの祭典「メーカー・フェスティバル 2022」は、イノベーションと起業家精神の支援をミッションとして掲げ、出店企業間の交流を促進するフォーラムや革新的な作品の展示会などを展開している。アリババは今後も、自社プラットフォームのタオバオやTmallを活用し、若手クリエイターの新規ビジネスの立上げ支援に寄与したい考えだ。
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※下記、特に記載がない限り、2022年7月31日までの12ヶ月間のデータです。
アリババは8月24日、中国広東省広州市にて「メーカー・フェスティバル2022」を開幕しました。イベント期間中には、様々な取り組みが実施され、初日には、老舗ブランドと新進の若手起業家が集まり、イノベーションと起業家精神を促進するフォーラムを実施しました。8月26日から30日には、オフライン展示会で約100の加盟店の先駆的な作品を展示します。また、開会式では、タオバオ(淘宝)とTmall(天猫)に出店する中小企業への新たな支援策を発表しました。
タオバオとTmallのマーケティング本部長、韓雯斐(ハン・ウンフェイ)は、次のように語りました。
「アリババでの12年間の歩みを振り返り、そのすべての段階で、私自身も起業家であったと感じています。このメーカー・フェスティバルは、中国の起業およびイノベーションの分野の最先端を知る入口となり、きらめくほどの起業家精神を間近に見ることができるでしょう。改めて、タオバオとTmallをパートナーとして選んでくださった中小企業や若手起業家の皆様の信頼に感謝を申し上げます。私達は彼らの成長を促すために様々な施策の導入を続けるとともに、より広範囲な企業家コミュニティを支えるという弊社のミッションを実現するためのプラットフォームとして、メーカー・フェスティバルを引き続き活用して参ります」
「メーカー・フェスティバル2022」の最新情報
2016年にタオバオが設立した「メーカー・フェスティバル」は、今やアリババを象徴するイベントとなり、若者の創造性を称賛するアジア最大の年次イベントのひとつに成長しました。今年の「メーカー・フェスティバル 2022」のテーマは、「未来国(The Future Land)」で、「未来型キャンプ」という構想にインスパイアされています。同イベントでは、作品展示に加え、老舗ブランド、中小企業、その他主要な業界関係者などのステークホルダーを集めたフォーラムも開催し、新進気鋭の起業家が意見交換を通じ、成長機会を発見する場を提供します。
今年の「メーカー・フェスティバル」の展示は、これまで以上にインタラクティブにデザインされています。来場者は、スマートリストバンドを装着して2万平方メートル(東京ドーム約1/2の広さ)のキャンプ場を探索しながら展示作品を体験することができます。また、オフライン展示会に来場ができない観客向けに、8月27日から9月1日にかけて、3Dアバターを使った仮想世界「タオバオライフ」で独自のアバターを使って参加できるオンライン展示会も実施予定です。
「メーカー・フェスティバル2022」に反映される消費トレンド
新型コロナウイルス感染症の流行により、人々のライフスタイルが変化し、新たなレジャーやスポーツ、趣味が生まれています。「メーカー・フェスティバル2022」では、100社以上の出店企業を迎え、新しい消費トレンドに触発された作品を展示します。
下記はコロナ禍に生まれた新しいトレンドです。
- 生活の隅々までテクノロジーが浸透し、健康増進やペットのケアなどにも変化が生まれています。
- 若い世代を中心に、内側からの健康づくりが人気になりました。フライングディスクなどの屋外で気軽に楽しめるスポーツ、アルコールゼロのビールやスーパーフードなど、健康的な食生活を意識的に取り入れる消費者が増えています。
- インテリアを通じて自分自身を表現する、新しい暮らしのアイテムが人気を博しています。
- 伝統と現代的な要素を組み合わせたデザインが、中国のZ世代のデザイナーの間で人気を博しています。
- サステナビリティはより多くの企業にとって新しいテーマになっており、企業は環境に配慮したグリーンなライフスタイルを促進する製品をより多く開発しています。
「メーカー・フェスティバル2022」にて注目の人気作品
暮らし
- 新しい観葉植物の代名詞「インテリア用球根」
- 多くのデザイン賞を受賞したシースルー「マスソファー」
- 卓上ガーデン
持続可能な消費
- 生分解性100%のキャンプ用ライト
- リサイクルしたペットボトルを素材とした多機能ベスト
- 自動車のリサイクル部品を使った「デザイナーズ・ロボットトイ」
伝統文化と現代文化の融合
- 伝統技術を活かしたバイク用「サイバー・パンク・ヘルメット」
タオバオならびにTmall出店者向け支援施策について
アリババは、中小企業や若手起業家向けに様々な支援策を打ち出し、どのようなアイデアにも耳を傾け、ビジネスチャンスに繋げられるよう支援してきました。昨年度、タオバオとTmallは、零細企業、中小企業を支援するために、同プラットフォーム上の複数のツールやサービス手数料を無料にしました。
「メーカー・フェスティバル2022」では、タオバオとTmallにおける出店企業へのさらなる支援策を発表しました。加盟店向けの最適なオンボーディングや運営コストの削減を中心とした、規模や開発段階の異なる各加盟店にカスタマイズした支援を提供します。下記にて、具体例を紹介します。
- タオバオの新規出店者に対しては、同プラットフォームでの出店やゼロからビジネスを立ち上げるうえで役立つ講義など、基礎的なトレーニングを提供します。
- 新規市場を狙うTmall加盟店には、運営効率の改善や革新的な商品開発を支援する多角的なサービスを提供します。
- タオバオとTmallは、出店企業の業務効率化向上を目的とした分析ツールへの無料アクセスを拡大します。
タオバオは、起業家精神を持つ中国の若者に注目されているプラットフォームであり、斬新なアイデアをビジネスに発展させる手助けをします。タオバオでは、起業する若手クリエイターや新卒者を支援する一連の新しいプログラムを開始しています。また、8月上旬には大学生向けの起業支援プログラムも開始しました。
大きな可能性を秘めたタオバオとTmall
タオバオとTmallは経済成長と斬新なイノベーション創出を牽引するプラットフォームとして、ますます注目を集めています。下記にて、同プラットフォームに関連した注目すべき数字を紹介します。
新規出店者による著しい成長:2022年第2四半期、2万以上の加盟店が、タオバオとTmallに出店し、3ヶ月で平均100万元(約2,000万円)以上のGMV(流通総額)を記録しました。
新たなビジネス機会の創出:タオバオとTmallは過去2年間に家庭用照明、釣り、グランピングなどの商品サブカテゴリーを2,100以上追加し、これに伴い出店企業の多様性も高まっています。新たに追加された100以上のサブカテゴリーはそれぞれ年間1億元(約20億元)以上のGMVを創出しています。
タオバオ出店者数から見る起業精神の高い地域:広東省はタオバオの出店者数が最も多い省で、首都の広州市は中国で最も多くの出店者を抱えています。また湾岸エリアでは、全国のタオバオ出店者の5分の1近くを占めています。
約半数を占める若者・女性起業家層:タオバオでは、1990年以降に誕生した若い世代の起業家が、全出店者の約半数を占めています。また、タオバオとTmallの出店者の46%が、女性起業家です。
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