Fliggy、労働節休暇中の中国国内旅行が前年比70%増、コロナ前の2019年比でも19%増だったことを発表

労働節休暇中Fliggyで人気のあった旅行先は、香港、タイ、日本、マレーシア、韓国、マカオ、中国、シンガポール、ベトナム、インドネシア、オーストラリアでした。

 アリババグループの旅行サービスプラットフォームFliggy(フリギー)は、5月17日、中国文化観光部の統計データに基づき、中国の労働節休暇中の国内旅行数が前年比70%増加したと発表しました。本統計データは、中国における新型コロナウイルス感染症関連規制撤廃後、初の長期休暇に収集されたことから、中国国民の旅行・消費意欲を示す指標として考えられます。

 中国文化観光部によると、中国人観光客は4月28日から5月3日の労働節休暇期間に前年比70.8%増、新型コロナウイルス感染症の流行前となる2019年比でも19%増の約2億7,400万回の国内旅行に出かけ、観光消費額は前年同期比128.9%増の1,480億元(約2,960億円)に上りました。Fliggy経由の長距離国内旅行予約は、旧正月連休中に前年同期比500%増となり、4月下旬には、労働節休暇向けの旅行予約が新型コロナウイルス感染症流行前を上回りました。

 Fliggyの統計データによると、労働節休暇中の海外旅行予約は、今年初めの旧正月休暇時と比較して200%以上増加しました。労働節休暇中Fliggyで人気のあった旅行先は、香港、タイ、日本、マレーシア、韓国、マカオ、中国、シンガポール、ベトナム、インドネシア、オーストラリアでした。また、エジプト、アラブ首長国連邦、イタリア、ベトナム、フランスへの旅行予約も急増しました。

 一方で、信用格付け会社フィッチ・レーティングスの分析によると、航空会社が今年1~3月に運んだ国際線乗客は2019年水準の12%に相当する224万人にとどまり、海外旅行の回復は遅れています。FliggyのEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)地域統括部長Ada Xuは、「中国人観光客が世界の有名観光地にまだ本格的に戻っていないのは、国際線の便数を回復するのに時間がかかっているためです。夏以降、回復が加速することを期待しており、中国に近い海外旅行先の方が、中国人観光客の戻りが早いと思われます」と述べています。

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