アリペイユーザーが中国に植林した樹木は1億本を超えた
世界中がアースデイを祝うこの日、決済・ライフスタイルアプリのアリペイは、ユーザーの半数にあたる5億人の力で中国全土に数百万本の樹木を植林した、と発表しました。この植林プロジェクトは環境に配慮した発展を目指す中国プログラムの一環です。
アリペイアプリ内のミニプログラム「アント・フォレスト」では、5億人以上のユーザーが日々の生活で環境に優しい行動(例えば徒歩通勤など)をするとエコポイントを受け取り、そのポイントを寄付することで、植林が必要な地域で樹木が植えられます。これまでに植林された樹木は1億本以上、植林総面積は933平方キロメートルで、サッカー場ほぼ13万個分に相当します。
アント フィナンシャル サービス・グループのCEOである井賢棟(エリック・ジン)は次のように語っています。「この取り組みは、”テクノロジーは社会に良いインパクトを与えられるように活用する”という当社の信条を実践しています。アント・フォレストが中国で人気を得られていることを誇りに思います。1億本の植林を通して、持続可能で包括的な発展という共通ビジョンの推進を応援してくれた多くのアリペイユーザーに感謝します。」
2016年8月にスタートした「アント・フォレスト」には、ユーザーを魅了する楽しい機能もあります。例えばSNSの友人のエコポイントをリーダーボードで見たり、友人同士が互いの木に水やりをしたり、エコポイントを「盗む」こともできます。ユーザーは衛星映像で自分の植えた木をリアルタイムで見られるなど、透明性も担保されています。アリペイとそのパートナーである中国のNGOは、内モンゴルや甘粛省、青海省、山西省の砂漠地帯などの中国の乾燥地帯に植樹を予定しています。
アリババのエコシステム内のすべての事業が、ユーザーに「アント・フォレスト」を活用していただくように、サービス上の導線設計を工夫しています。ニューリテールの代表事業である生鮮スーパーのフーマ(Freshippo、盒馬鮮生)で購入時に「レジ袋不要」を選択すると、エコポイントをもらえます。また、アリババの中古品取引プラットフォームIdle Fish(閑魚)を使った中古品リサイクルや、対面会議をモバイルオフィスサービスDingtalk(釘釘)を使ったテレビ会議に替えたときもエコポイントを獲得できます。
このカーボン・オフセットスキームは、中国北部の砂漠辺縁に沿った4,500キロメートルも続く「緑の万里の長城」で砂漠の拡大を防ぐという中国政府の施策にも沿っています。このスキームが目標を達成すると、2050年までに新たな森林が中国国土の42%以上に拡がります。
2018年12月に公表されたNASAの調査では、過去20年間に地球全体で増えた緑化面積のうち3分の1が中国とインドで増加したと研究者が報告しています。NASAによれば「地球の緑化への貢献」では、大部分は森林の保全や植林を拡大する中国の大規模計画によるです。
アリババのエコシステムでは他にも、いくつもの地球に優しい取り組みを推進しています。
- ロジスティックス事業のCainiao Network(菜鳥網絡)のスマート・パッケージング技術は、過剰包装による資源無駄遣いの削減を狙ったもので、5億個以上の包装をエコ化しました。また、200都市の納入場所5,000箇所に、配送用ボックスのリサイクルステーションを設置しています。
- 天猫(Tmall)を通じては、2018年末までに200万個以上を環境に配慮したパッケージで天猫の旗艦店から配送しました。パンドラジュエリーやイニスフリー、カシオ、デュレックスなど多様な分野の40ブランドも、同様に環境を配慮したパッケージを採用しています。
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