獺祭の蔵元・旭酒造が世界の酒愛好者とつながるクラウド試飲会を開催
解説:
ブランド酒「獺祭」を製造する蔵元・旭酒造株式会社は、3月16日に、アリババが提供するコミュニケーションプラットフォーム「DingTalk(ディントーク)」のビデオ会議機能を使って、世界各地にいる100名以上の酒愛好者とつながる「クラウド試飲会」を開催しました。旭酒造では、これまで頻繁に出張を繰り返して、海外の輸入業者と商品の発表や打ち合わせを行ってきました。新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響をうけ、業務のデジタル化が加速されたようです。旭酒造に「クラウド試飲会」と業務効率化の取り組みを取材しました。
互いの距離を縮めるDingTalkのビデオ会議
——これまでのコミュニケーション手段は主に何でしたか?
旭酒造株式会社 中国販売の責任者(以下、旭酒造):当社では従来の連絡手段である電子メールを使ってきました。また、頻繁に出張を繰り返しては、海外の輸入業者と商品の発表や保管・注意事項などについてやり取りしていました。
例えば、当社では商品販売検討会のほか、数百人規模の大型試飲会も定期的に開催しています。中国の輸入業者と頻繁にやり取りし、商品の開発背景や注意事項などを伝える必要があるため、これまでは直接会いに行っていました。なので、社内の出張頻度が高かったです。
——今は検討交流会、試飲会はどうやって開催しているのですか?
旭酒造:新型コロナウイルス流行中の出国への出張はとてもかないません。外出さえ控えているぐらいですからね。なのでビデオ会議でコミュニケーションをとる機会が増えました。数十人の小さな会議でも、数百人の愛好者との大型交流会でも、コミュニケーションが便利ですね。
3月16日にはDingTalkのビデオ会議機能を使い、中国、日本、ニューヨーク、メルボルンなどの100人以上の愛好者とつながり、「クラウド試飲会」を開催しました。愛好者とのコミュニケーションはまるで実際に向かい合っているかのようで、互いの距離が近くなったように感じました。
——DingTalkを導入してから、日々の仕事にどのような変化を感じましたか?
旭酒造:今では「その日のことはその日のうちに」が基本として実現でき、意思決定から実行までのスピードが早まりました。
大きな変化としては、出張が少なくなったことです。これまでは海外に頻繁に出かけて輸入業者とやり取りしていましたが、今ではDingTalkのビデオ会議で新商品の戦略を伝えることができます。社のコストも大きく軽減することができました。
オンライン共同作業でダウンロード・アップロードの繰り返しが不要に
——これまで業務上のコミュニケーションで困っていた問題はありましたか?
旭酒造:メールによる連絡では、何度もメールのやり取りを繰り返す必要があり、なかなか問題が解決されず効率が悪いということがありました。また、動画、画像、PPT(パワーポイント)といった大容量ファイルを送信することがよくあるのですが、こうしたファイルの送信が大変で、よくメール送信の容量制限に引っかかっていました。
——現在はDingTalkをどのように使って業務効率を高めていますか。
旭酒造:DingTalkでやり取りすれば、たくさんの情報をピンポイントでフィードバックでき、意思決定も早くなります。使いやすい機能としては「スマートファイル」があります。他の人からファイルを受け取ってもダウンロード・編集・保存した上で送信する必要がなくなりました。今では、複数人が一つのファイルに手を加えるにしてもオンラインで共同作業できるので、それぞれが編集を繰り返しては新しいバージョンを送信するという手順を踏まなくてよくなりました。
—— DingTalkでお気に入りの機能は何ですか?
旭酒造:DingTalkは大容量ファイルでも簡単、迅速に送信できることです。ファイルを特定のウェブ転送サイトにアップロードした上で、相手方に受け取るよう通知する必要がありません。これでかなり時間短縮になりました。
それと複数人でのビデオ会議の際に、全体をミュート状態にして会議中の雑音を遮断できることですね。これは会議においては大変重要です。
私の周囲の女性社員はビデオの美顔効果機能(ビューティー・モード)のことを話していますね。現時点で、美顔にできるプラットフォームはないので、この機能はとても人気です。私もときどき美顔機能を使ってリラックスした会議にできるようにしています。場の雰囲気を和らげるのにすばらしい機能です。
—— DingTalkに期待することは?
旭酒造:当社には海外のパートナーや各国の愛好家がたくさんいらっしゃいます。現在DingTalkでチャットする際には即時AI自動翻訳をよく使います。海外とのやり取りが求められる企業にとって、これは大変使いやすい機能です。
今後、ビデオ会議中に音声の同時通訳ができるようになればもっと良くなるでしょうね。
【まとめ】
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