2022 天猫ダブルイレブンショッピングフェスティバル特集(11/12更新)

アリババグループ、2022年天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル開幕
ブランドのロイヤルカスタマーを育成し、革新的かつグリーンなイベントを創造

 アリババグループは2022年10月24日、今年で14回目となり、290,000以上のブランドが参加する2022年天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル(以下、天猫ダブルイレブン)の開幕を発表しました。アリババは、ダブルイレブン期間中に限らず、それ以降のマーチャント(出店企業)の事業成長を支えるロイヤリティプログラム拡充や新商品発表のためのツールやソリューションを提供する予定です。現在までに、Tmall(天猫)では40以上のブランドが1,000万人超のロイヤリティプログラムを運営し、600ブランドが100万人超のロイヤリティプログラムを運営しています。

 


日本企業とアリババの取り組み事例

・世界特許取得サプリのSUPALIVがアリババの越境ECに出店、天猫ダブルイレブンでは多くの顧客との出会いに期待を寄せる(11/7)

・日本Z世代が血眼で買い求めるKATE大ヒット商品 満を持して中国市場へ(11/10)

・コロナ禍でも継続して売上を伸ばしている、森永乳業の越境EC戦略の3つの秘訣とは?(11/10)


 アリババグループのタオバオ(淘宝)とTmallの業界開発・運営センターのプレジデント・楊光は下記のように述べています。

「今年の天猫ダブルイレブンは、世界中のブランドとマーチャントからの支援により、当社プラットフォームの10億人以上の年間アクティブ・コンシューマーに、イベント史上で最も多様な1,700万点もの商品を提供します。毎年の天猫ダブルイレブンは、マーチャントが顧客拡大を目指す上で最も強力な原動力です。ブランドを認知した消費者をロイヤルカスタマーまで育成することが、最高の投資対効果を生み出す鍵です。私たちは、テクノロジーとイノベーションを導入するとともに、需給マッチング支援やロイヤリティプログラム運営を強化し、ブランドやマーチャントなどのパートナーを支援します。最終的には、マーチャントの長期的成長において最も重要な原動力を私たちの顧客とすることを目指します」

 天猫ダブルイレブンの予約販売期間は、北京時間10月24日午後8時に開始します。天猫ダブルイレブンの第1弾は北京時間10月31日午後8時から11月3日終日まで、第2弾は11月10日午後8時から11月11日終日までとなります。

ブランドのロイヤルカスタマー育成を支援

 アリババは、ロイヤリティプログラム強化を含めたマーチャントの施策を支援し、マーチャントが消費者を引き付け、魅了し、維持するためのツールとして、ロイヤリティプログラムの幅広い利用を促進します。

 アリババのエコシステム全体のプレミアムロイヤリティプログラムである88VIP会員は2,500万人を超え、年間平均消費額は約57,000元(約115万円)を超えています。これはアリババのプラットフォームにおける顧客が、強い購買意欲を持つ質の高い消費者層であることを示しています。アリババは、マーチャントが独自ロイヤリティプログラムの運営能力を構築し、より上手く顧客ターゲットを絞り、より良いサービスを提供できるよう支援しています。ナイキやユニリーバなど多くの一流ブランドは、既存顧客との関係をより効果的に強化すると同時に、タオバオとTmallで年間約20万円以上を消費する1億2,300万人を超える年間アクティブ・コンシューマーなどからの新規顧客を獲得すべく、すでにTmall店舗のロイヤリティプログラムを運営しています。

 ライブコマースは顧客エンゲージメントを高めるための効果的なチャネルでので、アリババは「タオバオライブ」を通して天猫ダブルイレブン中に、マーチャント自らがライブコマースを運営できる機能を提供します。

 また、今回の天猫ダブルイレブンでは、先月Tmall旗艦店をオープンした最高級ブランドのモンクレール(Moncler)やフェラーリ(Ferrari)から、ファッションやアクセサリーなどの新製品が紹介される予定です。
そして、多くのブランドがTモール新商品イノベーションセンター(TMIC)の消費者インサイトに基づいて開発した製品を披露します。

国内外におけるマーチャントへの手厚い支援

 マーチャントやインフルエンサーが主催するライブコマース支援は、天猫ダブルイレブンにおいて、アリババが中小企業に提供する多くの支援策の1つです。特に、新たに立ち上げられたライブコマースに対して、マーケティング露出と顧客ターゲティングの支援を提供する予定です。

 アリババは、事業分析ツールへのアクセスや資金面でのサポートもマーチャントに提供します。例えば、マーケティング分析ツールは、今回の天猫ダブルイレブンにおいて、タオバオとTmallの全マーチャントに初めて提供され、マーチャントのリアルタイムでの意思決定を支援します。また、Tmallとタオバオは天猫ダブルイレブン期間中、マーチャントの資金流動性の懸念を和らげるために、より迅速な支払サイクルを提供し、特定の商品については売掛金回転期間を平均7日に半減させる予定です。

 越境ビジネスに従事するマーチャントからの物流サポートに対する需要の高まりに対応するため、ツァイニャオ(菜鳥)は、天猫ダブルイレブンに向けて倉庫管理、通関手続き、複数の拠点を跨ぐ長距離輸送や配送などをさらに効率化しました。輸入貨物向けの長距離輸送ルートを20%増やし、自営保税倉庫の容量を2倍に増やしました。さらに、主要な輸入市場を網羅するために、航空、海上、道路、鉄道などにまたがる400ルートの長距離輸送サービスを開始しました。中国からの輸出については、AliExpressと緊密に連携し、さまざまな市場で指定時間枠内での配送サービスや遅配補償を提供し、マーチャントと消費者に快適な体験を保証しています。

 発展途上市場向けには、タオター(淘特)が天猫ダブルイレブン期間中、中国の1,800以上の産業クラスターと協力し、10,000以上の工場から食料品など、お得な商品を提供します。

よりグリーンな消費者体験を提供

 今年は、より環境に配慮した天猫ダブルイレブンコミュニティーの構築を目指した取り組みを行います。アリババグループが新たに発表した低炭素製品の標準ガイドラインに基づき、Tmallが低炭素製品ラベルを、エネルギー効率の高い電化製品に加え、アパレル、食品、化粧品などより幅広い分野にて提供します。この新しい低炭素製品ラベルは、低炭素製品をより簡単に識別でき、購入が環境に与える影響をチェックできるようにすることで、消費者にプラットフォーム上でより持続可能な選択を促すことを目的としています。

 Tmallはまた、40以上のブランドと協力し、様々な取り組みを通じて低炭素製品を促進するグリーンキャンペーンを開始しました。例えば、40以上のブランドのうち、P&G、ハイアール、ThinkPad、Yiliなどの10ブランドがTmallと提携し、消費者への無料ギフトとして、6つのリサイクルペットボトルから作られている革新的で持続可能なエコバッグを提供し、持続可能な製品の消費を促進することを目指しています。さらに、Tmallはアリババグループのデジタル技術とインテリジェンスを支えるアリババクラウドと共同で、クラウドの炭素管理プラットフォーム「エナジーエキスパート」を活用し、上記40以上のブランドが低炭素製品を特定し、データに基づいた持続可能性を実践できるよう、オンラインで炭素排出量のモデル化、計算、認証を提供しています。

 この他ツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)は、何千ものマーチャントと協力し、配送や梱包による二酸化炭素排出量の削減を支援するとともに、オフラインのツァイニャオ郵便局約10万カ所で小包のリサイクル活動を強化する予定です。


【2022 天猫ダブルイレブンについての記事】

・ツァイニャオ、中国最大のショッピングイベント「ダブルイレブン」を前に、海外企業向け5つの支援策を発表(10/26)

・2022年天猫ダブルイレブンで、バーチャルインフルエンサーが中国のデジタルネイティブ世代を魅了(10/31)

・顧客ロイヤリティこそがブランドの成長に繋がる 天猫ダブルイレブンが提唱する「消費体験」(11/1)


2021年の天猫ダブルイレブン情報一覧は こちら

2020年の天猫ダブルイレブン情報一覧は こちら

2019年の天猫ダブルイレブン情報一覧は こちら


 

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