【社員インタビュー】外資企業だからこそ実現できる、日本企業の成長支援
毎年5月10日の「Ali Day」は、従業員一同がアリババの初心に立ち戻り価値観を再確認するとともに、日頃支えてくれている家族に感謝する日です。今年は17回目の「Ali Day」を迎えました。アリババニュース編集部はこの記念すべき日を機に、日本をはじめ世界各地で活躍している従業員メンバーたちに取材し、彼らのストーリーを深掘りすることで、アリババの企業文化や、アリババが大切にする価値観を定義した6つのコアバリューなどについてお伝えします。
不確実性の高い今の時代では、勇気を持って突き進む人もいれば、保身に走る人もいます。その中で、自ら変化を迎え入れ、しなやかに背伸びしながら成長し続けてきたひとりが、アリババ・ジャパン、グローバル・ファン事業部のアリペイチームに所属している松本昂将(まつもと・こうすけ)さんです。
松本さんは、大学在学中にアメリカへの長期留学と中国への短期視察研修を経験しました。さらに、地元の静岡県の商品がオンラインストアで急成長していくさまを身近で見た彼は、その原体験から、今後の日本企業の持続的な成長のためにデジタルの力で海外進出を支援したいという想いを抱いたそうです。
2016年入社以来、法人向けオンライン展示会「Alibaba.com(アリババドットコム)」の導入活用を進めるグローバルB2B事業部とキャッシュレス決済「アリペイ(Alipay)」の加盟店導入・売上拡大支援を行うグローバル・ファン事業部の2事業部で働いた松本さんはこのように振り返っています。「日本で生まれ育ち、外資系企業で働いているからこそ、日本企業の立場から如何に海外進出の支援をしたらいいのか、お客様にとってプラスになるように提案ができるのです。」激しい環境変化の中で「スピード感を持ってトライ&エラーを繰り返し、最適化していく」しなやかな仕事の進め方を身につけ、アリババのコアバリューにある「唯一不変なるものは変化なり」に共感したと語っています。
変化の多い環境で、スピード感を持ってお客様と試行錯誤する
アリババに入社した理由を聞くと、松本さんは素直に「元々Eコマースに興味がありました」と回答しました。実は彼は、地元の静岡県にいる知人が地元の食材を使ったスイーツをオンラインストアで販売したことをきっかけに、日本で大ブレークした人気商品まで一気に成長したことを身近で見聞きしたとのこと。インターネットの力を活用してどんどん成長する中小企業の姿にワクワクと希望を感じたようです。
海外留学から帰国し、就職活動を始めた松本さんは当時、Eコマースプラットフォームを運営する企業の何社かを調べました。外資系企業で働くと、日本企業の世界市場における位置付けや強みなどについてよりはっきり見えるようになること、アリババは長年地域社会に根差し、その先進的なデジタル・テクノロジーを用いて日本のお客様の海外進出を支援してきたことも、入社への大きな決め手でした。
アリババ入社後にそのスピード感と変化の多さに驚く人も少なくないですが、松本さんはむしろ入社前から成長スピードを期待していたため、自分にぴったりな環境だと語っています。現在所属しているグローバル・ファン事業部のアリペイチームでは、キャッシュレス決済の加盟店向けに、アリペイのソリューションを活用して、オフラインだけでなく、オンラインでの新たな誘客の施策について提案したりして、トライ&エラーを繰り返しながら最適化していくことが求められています。
コロナ禍の影響を受け、海外からの訪日客が激減した中、アリペイチームの一員として、松本さんはオンラインストアを持つ企業に積極的にアリペイ決済の導入を進めています。これは多くのお客様にとって新しい試みになるので、「現在進行形で、チームで一緒に試行錯誤しながらつくっていけるところが楽しいです。」
アリババ入社以来、一番感じた企業文化について伺うと、松本さんは「やってみようという意思決定はすごくスピーディーに行われていると思います。改善を小さく回していくというのは中国企業ならではのスピード感なんじゃないでしょうか」とズバリ。
新型コロナ感染症の流行を経て、働き方が大きく変化しました。対面でのコミュニケーションに加え、オンラインでの商談がより浸透・拡大してきました。リモートワーク中、お客様とのやりとりについて、松本さんは「オンラインでのコミュニケーションは『保温』だと考えています。火をすごくつけることは難しいですが、関係性を維持していく、温めていくことができます。しっかりとオンラインでも頻度を確保して的確に暖かみを持ったコミュニケーションに心掛けています。その中で、お客様と相互理解を深め、一緒になって取り組んでいきます」と、自分が模索した信頼関係の築き方について教えてくれました。
日中間のカルチャーギャップ?コミュニケーションのコツは「誠実に」「ストレートに」伝えること
多様なバックグランドを持つアリババの同僚と一緒に働く中で、戸惑ったことはありませんでしたか?そう尋ねると、松本さんは「工夫しているのは、相手に合わせたコミュニケーションをとることです。例えば、中国出身の同僚とのコミュニケーションの中で、大事だと感じるのはストレートに伝えることですね。日本だとクッション言葉や、空気を読む曖昧なコミュニケーションが好まれることもあるのですが、一緒に働いている人たちはいい意味でストレートに意見を言ってくれます。自分がその人たちとコミュニケーションが取りやすいように言語の部分では、分かりやすくシンプルに、相手のこと思うからこそストレートに伝えようと心掛けています。」
アリババの従業員は、包み隠さずに誠実にコミュニケーションする価値観を持っています。特に問題が起きた時、同僚やチーム間では、透明性を持って問題を直視し、解決に向けて取り組むことがとても大切だと考えられています。
顧客価値第一。アリババのソリューションを活用し、日本のお客様の成長に貢献
入社6年目の松本さんは、中国ならではの変化の多さに戸惑うお客様もいらっしゃることついて「私たちの目的は勿論そのプロジェクトをより良いもの、お客様のためになるものにしていくことです。それに伴う変化について、メリットとデメリットをお伝えして、最終的にお客様の事業のためになることをきちんとご説明、ご理解いただいてから動くケースが多い」と話しています。
その一例として、松本さんはアリペイの集客キャンペーンを挙げました。「キャンペーンの内容を中国のアリペイユーザー向けにより良いものにするため、仕様の変更があったとします。アリペイユーザーのキャンペーン参加者が増えれば、もちろん加盟店様の集客や売上も向上します。その変更が如何に加盟店様のメリットになるか、どのように売上につながるのかを加盟店様の状況に合わせてご説明し、できる範囲内でご対応いただけるように提案して、より良い対応を模索するようにしています。お客様側もアリペイ側も同じ目標を見据えながら、どう実現していくかを一緒に調整しています。」
多様なバックグランドを持つステークホルダーと一緒に仕事を進めることの多い松本さん。お互いを尊重しながら丁寧なコミュニケーションを心掛け、同じ目的に向かって並走することで、双方のWin-Winな関係を構築されています。
アリババの「6つのコアバリュー」とは?
2019年9月10日、アリババグループは創立20周年を機に、アリババが大切にする価値観であり、アリババ従業員の行動指針でもある6つのコアバリューを刷新しました。6つの新たなコアバリュー(英文/中文)と概要は以下の通りです:
1.Customers First, Employees Second, Shareholders Third | 客户第一,员工第二,股东第三
顧客のニーズと課題を理解して適切に応えることは、アリババグループの最も重要な責任です。持続的な顧客価値の創造こそが、従業員を成長させ、株主に長期的な利益を還元することに繋がります。
2.Trust Makes Things Simple | 因为信任,所以简单
信頼は、最も重要な要素であり、常に育み、大切に保たなければなりません。アリババグループは、従業員(阿里人/アリレン)が真摯であり続け、正しい価値観のために立ち向かい、信頼関係をベースにお互いに協力し合うことを望んでいます。
3.Change Is the Only Constant | 唯一不变的是变化
世界は常に変化しています。前向きに変化を受け入れることで自分自身を変える、もしくは会社に変化をもたらすことは、アリババグループの最もユニークなDNAで、重要視されている価値観です。
4.Today’s Best Performance Is Tomorrow’s Baseline | 今天最好的表现是明天最低的要求
アリババグループは、この前向きなアプローチによって、最も困難な時期でも生き残ることができ、前進し続けることができました。常に自分自身に挑戦し、自らやる気を引き出し、限界を超えるような努力をしなければならない――それがアリババ精神です。
5.If Not Now, When? If Not Me, Who? | 此时此刻,非我莫属
こちらは、アリババグループの最初の求人広告のキャッチコピーでした。従業員が常に自身をビジネスの当事者として捉え、目的意識と意欲を高めていくことを表している言葉となっています。
6.Work Happily, Live Seriously | 认真生活,快乐工作
仕事は常に目の前にありますが、人生は長いものです。アリババグループは、従業員が充実した生活を送り、人生を楽しむ中で仕事も楽しんでほしいと考えています。そして、個々人のワークライフバランスに基づいた意思決定を尊重します。
14ヶ月間の議論を経て策定されたこの6つのコアバリューは、今後もアリババグループの従業員を強く結び付け、ミッション・ビジョンの実現に寄与します。
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